三菱重工業は9日、平成24年就航を目指すジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」の仕様を決定、受注活動を始めると発表した。エンジンは燃費を大幅に向上させた米プラット&ホイットニー(P&W)社製を採用した。受注状況をみながら来春に事業化の最終決定を下す。半世紀ぶりの「日の丸ジェット旅客機」は、いよいよ離陸に向け最終段階に入った。
三菱重工の佃和夫社長は東京・品川の本社で会見し、「(事業化の)課題を克服できる見通しがたった。長く欧米企業のパートナーにとどまってきた国内航空機産業の宿願達成に挑戦する」と悲願達成に意欲をみせた。
国産旅客機の開発は昭和37年に初飛行したプロペラ機「YS11」以来、ほぼ半世紀ぶり。その後国内メーカーが欧米の旅客機の「下請け」にとどまっていたのは、技術力があっても米ボーイングなどに市場を支配されていたため。しかし、ここにきて技術の蓄積、小型機市場の成長から参入の余地が生まれた。佃社長は「(『MRJ』計画を逃すと)日本が主導権を持つ民間旅客機開発は今後難しい」と強調した。
エンジンは三菱重工がメーカー3社と協議し、P&Wが新たに開発した「GTF」にした。燃費を2~3割向上させたほか、騒音や整備コスト減の特徴を持っている。
これでMRJは骨格部分の開発を終え航空会社へ正式な販売提案を始める。受注数を検討し事業化が可能と判断すれば、来春にも開発や製造、販売を担う新会社を設立し正式に民間航空機事業に参入する計画だ。
MRJは隣国など比較的短い距離を飛ぶリージョナル・ジェットと呼ばれる小型機で座席数が70~90席。同種の航空機は今後20年で5000機の需要が見込まれいるが、カナダのボンバルディアなどが先行している。
三菱重工は、「燃費を中心に圧倒的な性能面」(戸田信雄・航空宇宙事業本部長)を打ち出し、最終的に「少なくとも1000機」(佃社長)の受注を目指すという。原油高騰による燃料費の上昇は航空各社の収益を圧迫しており、「MRJ」の燃費性能は大きなアピールポイントになりそうだ。来春に事業化の可否を決めるが、ポイントは販売活動に集約される。
一方で旅客機分野に新規参入する三菱重工は経験、ノウハウが乏しく、価格交渉をはじめ、新型機販売に伴う下取り中古機の再販売やメンテナンス対応など、航空会社のニーズに機敏に応じる態勢が構築できるかが問われる。また、ファイナンスにも課題を抱える。MRJの開発費は1500億円と、性能向上のため当初から300億円上積みされ、開発費の3分の1を経済産業省が負担する方針。残りを三菱1社が負うのはリスクが高すぎるため、金融機関や商社から資金拠出を仰ぐ枠組みを検討している。だが、受注状況を見極めてから出資を決める企業も多いとみられ、その意味でも今後の販売活動がカギを握る。
リージョナルジェット機の分野には、三菱重工業のほかに川崎重工業やホンダも計画を進めている。さらに、ロシアや中国も新規参入をめざしており、今後、世界的に販売競争が激しくなることが予想されている。
コメント:「技術大国日本」。この言葉は小さい頃から聞いていた、そして疑わなかった。日本は委縮してしまった。委縮させられてしまった。復活の時が近づいてきている。かぐやも打ち上げ成功!次に来るのは国産ジェット。さらに半導体のシュア回復も近づきつつある。
「夢の国産ジェット復活」はモノ作りに関わらない人達をも巻き込むような一大キャンペーンとなって欲しい。昔を懐かしむ心境でこの記事を見守りたい。
※開発費や乗客数、就航年数など数字に嘘があってはいけません(笑)


by katumi9
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